相見積りとは?

相見積りのイメージ

 

相見積りとは、見積もりを依頼する時に数社に見積もりを依頼することです。

 

この時注意することは、可能なかぎり同じ条件で見積もりをしてもらうことです。

 

一見当たり前のように思えますが、依頼する日が異なると依頼内容を修正してしまうことも多いです。

 

特に価格を重視する場合は、条件を同じにしないと正確は判断ができなくなる可能性があります。

 

 

 

 

安いところに依頼するのが普通なのか?

見積もりを取るということは、結果として最終的な価格が提示されます。

 

結果として価格がでてくるので、安いところに決めてしまうのが普通の流れに見えます。

 

ですが、この決め方はお勧めできません。

 

 

工賃や資材の価格等をよく見て決めるべきです。

 

なぜ安いのか、どこが安いのかをよく考えてみることが大事です。

 

相見積りの例を挙げてみます。

 

例)依頼内容:ドアの交換

 

A社

ドア:3万
施工費:2万

 

合計:5万

B社

ドア:2万
施工費:2.5万

 

合計:4.5万

C社

ドア:3万
資材:3万
施工費:4万

 

合計:10万

 

まずA社とB社を比べてみます。

 

合計からいえば、B社の方が0.5万安いです。

 

だからといってB社が良いとは言えません。注目点はドアの価格です。

 

A社は良いドアを使っていて、B社はやや安価なドアを使っています。

 

安価なドアを購入すると、安物買いの銭失いになる可能性があります。

 

ドアの性能が自分の希望する性能に達しているのか確認する必要があります。

 

 

 

また、施工費の違いも注目です。

 

A社とB社は同じ施工をしているとは限りません。

 

A社はドアを取り付けただけで、B社は下地の施工から行っている差が施工費にでているのかもしません。

 

このように不明な点があれば確認しなければなりません。

 

施工費が安いからといって良心的とは言えないケースも多々あるのです。

 

 

 

次にC社をみてみましょう。

 

A社,B社と比べても合計は倍以上の見積もりです。

 

注目点は資材という項目が増えていることです。

 

C社は他とは違う提案をしてきたということになります。

 

この場合は、いままでのドアは下の部分に段差があったのをフラットにする施工です。

 

いままでのドアは古いタイプだったので、新しいタイプのドアを提案してきたわけです。

 

そのため、ドアを変えるだけでなくドアまわりの資材も変更となり、施工費もあがります。

 

 

 

 

例の見積もりをまとめると

 

A社:ドアを良いものに変更するだけ。

 

B社:安価なドアを丁寧に変更する。

 

C社:新しいタイプのドアを提案。

 

どれも一長一短というのがわかると思います。

 

一ついえるのは、安物買いの銭失いだけは避けましょう。最悪もう一度やり直すハメになることがあります。

 

安いドアを適当に付け替えただけだと、短期間で壊れることもあります。

 

初期不良以外は保証されない事も多く、結果的に予算の数倍の金額がかかるかもしれません。

 

 

 

安ければいいというものでも、高ければ質が良いというわけでもありません。

 

目的と予算にあったところを選択しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

見積もりチェックポイント

リフォーム会社によって記述はバラバラです。

 

 

 

資材・材料・製品

一般的な名称と型番等の番号や記号が表記されること多いです。

 

ネット検索で型番で検索できることもあります。

 

資材等の価格を比較して、安いというのは質が低いという可能性が高いです。

 

 

 

人件費

施工費や工賃に含めない人を使う場合に表記されます。

 

例えば床工事だと、部屋の荷物をすべて部屋の外に出しておく必要があります。

 

中の荷物が残ったままだと、搬出する人が必要になります。

 

搬出も含めて依頼するのかどうかあらかじめ決めておきましょう。

 

 

人件費節約のために、施主が施工日の当日に手伝うというのは基本的に認められません。

 

怪我等をされると責任の所在が複雑になるからです。

 

 

 

運搬費

資材が一定以上の大きさになれば運搬費が発生します。

 

専用の車も用意しますし、資材を現場まで運ぶための人件費もあります。

 

 

 

 

諸経費

業者によってなにを諸経費に含めるかは様々です。

 

清掃代、保険代、資材費等を含めることもありますし、まったくないこともあります。

 

見積もり時点では算出できない予算も”諸経費”とすることがあります。

 

 

 

施工費

資材を使用して工事する技術料です。

 

人件費も含まれる場合があります。

 

安くすると質が低くなります。

 

 

 

 

 

 

相見積りのメリット

安くなる可能性がある

当社では行っていませんが、相見積りを伝えると金額を下げて見積もりを出す会社があるかもしれません。

 

いろいろな提案をうけることができる

会社毎に提案してくる内容は違うものです。

 

いろいろな提案から最も良いと思われるものを選択できます。

 

 

 

 

 

相見積りのデメリット

相見積りにはデメリットもあります。デメリットを理解した上で相見積りを行うかどうかを決めましょう。

 

 

時間がかかる

 

現地調査が必要な場合は、数社と時間の調整をしてみてもらう必要があります。

 

その際に、提案や説明を受けたりとかなりの時間がかかります。

 

 

 

 

質の低いものを選びがちになる

 

お客様はリフォームの専門家ではないため、選択する基準が価格だけになることがあります。

 

結果として、質の低いものを選ぶことが多いようです。

 

 

 

予想より安くならない

 

相見積り用の見積もりを出すリフォーム会社はあまりありません。

 

相見積りをしてもしなくても、同じ価格を提示してきます。

 

 

 

 

 

当社としての対応

当社としては相見積りはお勧めしておりません。

 

もちろん相見積りを行うのはお客様の自由です。

 

理由として、相見積りを行ったからといって当社の見積額は安くなりません。

 

最初から適正価格で提示しています。

 

 

お客様の負担が増えることも挙げられます。

 

総合的にみてメリットよりデメリットの方が大きいと感じます。



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